遺品整理は買取併用で費用を相殺できる。売れるもの一覧と依頼の順番
本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。掲載サービスの選定基準は広告掲載ポリシーをご覧ください。
親の家の遺品を前に、「もう全部、業者に処分してもらうしかない」と思いながらも、費用の重さと、まだ使えるものをごみにしてしまう後ろめたさの両方を抱えていませんか。その板挟みには、出口があります。遺品整理は買取を併用することで、売れた分を整理費用から差し引ける場合があるのです。この記事では、売れる遺品の一覧と、損をしないための依頼の順番、査定前の注意点までを整理し、読み終えたときに「まず何を申し込むか」が決まっている状態までお連れします。
「全部処分」で見積もると損をする理由
遺品整理の費用は、運び出して処分する物の量が増えるほど大きくなります。つまり、まだ価値のあるものまで「処分品」として数えてしまうと、本来お金に換わったはずの品物に、逆に処分費用を払うことになります。
一方で、誠実な業者であれば、買取額を整理費用から相殺(値引き)する形で精算できます。さらに買取で引き取られた分だけ処分する物量が減るため、処分費用そのものも下がります(出典: はじめての遺品整理 見積もり公式ガイド、みんなの遺品整理)。「全部処分」の見積もりは、売れたはずの金額を受け取れず、その品の処分費まで払うという二重の取りこぼしになりうるのです。
「親のものをお金に換えるなんて」とためらう気持ちは、多くの方が同じところで立ち止まるものです。ただ、売ることは親との思い出を売ることではありません。使われないまま傷んでいくより、必要とする誰かの手に渡って使い続けられるほうがいい——そう考えられる品から、少しずつで構いません。なお、間取り別の整理費用の相場そのものは遺品整理の費用相場と間取り別料金表の記事で詳しく整理しています。
売れる遺品一覧——貴金属・着物・切手・カメラ・骨董品ほか
出張買取の大手であるバイセル・福ちゃんが共通して買取対象としている主なジャンルは、次のとおりです(出典: 両社公式サイト、ウリドキ比較記事)。
- 貴金属・宝石・時計
- 着物・毛皮
- 切手・古銭・金券
- ブランド品
- 骨董品・食器
- カメラ・楽器・レコード
- お酒(未開栓のもの)
ポイントは、「古いから」「使い込んであるから」と自分で値段がつかないと決めつけないことです。値段がつくかどうかの判断は査定士の仕事であり、査定自体は無料で受けられるサービスが一般的です。押し入れや和ダンスにこの一覧に当てはまるものが眠っているなら、処分の見積もりより先に、出張査定で金額を確かめておく価値があります。
依頼の正しい順番:買取査定 → 遺品整理見積もり
買取併用で費用を抑えるうえで、いちばん大事なのが依頼の順番です。先に買取査定、その後に遺品整理の見積もり。これを逆にすると、相殺の仕組みが働きません。
理由は単純です。相殺は「売れるものと、その金額が分かっている」ことが前提だからです。先に遺品整理業者へ「全部お願いします」と頼むと、売れるものも処分品としてまとめて見積もられ、作業当日にそのまま運び出されてしまえば、査定を受ける機会そのものがなくなります。
順番どおりに進めると、こう変わります。まず査定で「売れるもの」と買取額が確定する。次に、残った物量だけで遺品整理の見積もりを取る。運び出す量が減っているぶん、見積額も下がる余地が生まれる——という流れです。ただし、品物の内容や量によっては買取額がつかないこともあるため、「併用すれば必ず安くなる」とまでは言えません。あくまで「売れるものを処分費を払って捨てる事態を防ぐ」ための順番だと考えてください。
買取業者の使い分け——出張・宅配・遺品整理と一体型
買取の方法は大きく3つあります。自宅に査定士が来る出張買取、箱に詰めて送る宅配買取、店舗へ持ち込む店頭買取です。遺品は量が多く、着物や食器など持ち運びにくい品も多いため、出張買取が基本になります(出典: 福ちゃん公式サイト)。福ちゃんには女性の査定士を指定できる「レディースプラン」もあり、故人の私物を見られることに抵抗がある場合の選択肢になります。
また、買取と遺品整理を一体で行う業者に頼めば、査定と整理見積もりを一度に済ませられます。みんなの遺品整理のようなポータルサイトで、買取対応の業者を条件に探すこともできます。
どの形を選ぶ場合も、必ず確認したいのが古物商許可です。遺品の買取には警察署に申請する古物商許可が必要で、許可のない業者による買取は違法です(出典: コーモド「遺品整理で必要な許可とは」)。突然訪問してきた業者にその場で品物を渡すことは避けてください。なお「どの会社が高く買うか」は品目や査定士によって変わるため、高価そうな品は複数社の査定を受けて比べるのが確実です。
「形見」と「売るもの」の線引きに迷ったら
一覧に当てはまる品でも、手に取った瞬間に迷いが生まれるものがあります。それは自然なことです。迷うのは、それだけその品と親を大切に思ってきた証拠です。
線引きのコツは、迷った品を無理に決めないことです。「残す・手放す・保留」の3つに分け、迷うものは保留箱へ。査定に出すのは「迷いなく手放せるもの」だけから始めれば、手が止まりません。この仕分けの進め方は遺品が捨てられないときの仕分け3分類の記事で詳しく紹介しています。
ひとつだけ、気持ちより先に確認してほしいことがあります。相続放棄や限定承認を検討している場合、遺品を売る・処分するといった行為が「相続を承認した」とみなされるリスクがある点です。該当しそうな方は、査定を申し込む前に司法書士や弁護士など専門家に相談してください。
査定前にやってはいけない3つのこと
1. 仕分け前にまとめて捨てない。 線引きが済む前に「とりあえず処分」を進めると、売れるものも形見も一緒に失われます。前述のとおり、相続放棄を検討中なら処分自体を止めて専門家へ。
2. 手を加えない。 磨く、分解する、箱や付属品を捨てる——良かれと思った手入れでも、状態の評価は査定士の仕事です。見つけたときのままの状態で見てもらうのが安全です。
3. 許可のない業者に渡さない。 買取には古物商許可が必要です。依頼前に許可の有無を確認し、確認できない相手には品物を渡さないでください。
次の一手
遺品を売ることに、後ろめたさを感じる必要はありません。買取に出すことは、親の持ち物を「ごみ」にせず、次に使う人へ渡すことです。そして業者に任せることは、手を抜くことでもありません。仕分けと運び出しに費やすはずだった時間を、お別れのために取り戻すことです。
小さな一歩から始めましょう。次に実家へ行く日、「迷いなく手放せるもの」だけを段ボール1箱に集めてみてください。その中に売れる遺品の一覧に当てはまる品があれば、順番どおりに2つ申し込みます。まず無料の買取査定。
査定が済んだら、残った物量で遺品整理の相見積もりです。
すべてを今日決める必要はありません。ただ、「実家に行く日」と「査定を申し込む日」だけ、今日決めてしまいましょう。そして家の中身が片付いたら、次は家そのものの話が待っています。実家じまい(空き家)の情報ハブも合わせてご覧ください。