介護職の資格は何がある?初任者研修・実務者研修・介護福祉士の違いとキャリアパス

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介護の仕事に関心があっても、初任者研修・実務者研修・介護福祉士・ケアマネジャーと資格が並ぶと何から始めればいいか分かりにくいものです。訪問介護は原則、初任者研修修了以上でなければ担当できません。この記事では資格の全体像・取得順・費用や合格率の目安を一次情報で整理します。

この記事の結論

介護職の資格は初任者研修→実務者研修→介護福祉士→ケアマネジャーの順に積み上がり、資格ごとに担当できる仕事と手当の目安が変わります。

  • 訪問介護は初任者研修(130時間)修了以上が必要です
  • 介護福祉士の受験には実務経験3年以上(1,095日・540日)と実務者研修修了が必要です
  • 今日やることは、自分が今どの段階にいるか確認することだけです

資格の順番が分かったら、次は生活リズムに合う働き方や講座を比較する番です。まずは介護の求人を探してみるところから、実際の応募条件を確かめてみるのもひとつの方法です。

介護の資格は「何から取ればいいか」が分かりにくい

介護の資格は段階を踏んで積み上げる仕組みで、いきなり難しい資格を目指す必要はありません。それでも初任者研修・実務者研修・介護福祉士・ケアマネジャーと名前が並ぶと、最初の一歩が分かりにくく感じるのは当然です。訪問介護は原則として介護職員初任者研修修了以上でなければ担当できないため(出典: 石川労働局)、無資格のまま応募すると対象外になることもあります。ここから資格の全体像、初任者研修と実務者研修の違い、介護福祉士になるまでの道のり、資格による待遇差、無資格から始める場合の考え方を順に整理します。

資格の全体像:初任者研修・実務者研修・介護福祉士・ケアマネジャーの位置づけと順番

介護の資格は、無資格から「初任者研修(入門)→実務者研修(医療的ケア含む中級)→介護福祉士(国家資格)→ケアマネジャー(相談援助の上位資格)」の順に積み上がります(出典:介護労働安定センター)。初任者研修は都道府県または指定事業者が実施し、カリキュラムは厚労省通知に基づき全国共通です(出典:大阪府)。実務者研修は保有資格に応じ時間が短縮され、初任者研修にない医療的ケア科目が加わります。介護福祉士は国家資格、ケアマネジャーは国家資格保有者が実務経験・試験合格・実務研修修了を経てなれる相談援助職です。

初任者研修と実務者研修の違い——受講時間・費用・できる仕事の差

初任者研修と実務者研修は学ぶ範囲と担当できる仕事が異なります。時間・費用の目安は次のとおりです。

初任者研修 実務者研修
時間・科目 130時間・10科目(通信上限40.5時間、残りスクーリング必須) 無資格450時間・20科目(初任者研修修了者は320時間に短縮)
内容の特徴 介護の基本 医療的ケア(たんの吸引等)の科目を含む
費用目安 4万〜10万円程度 無資格10万〜18万円程度/修了者8万〜13万円程度

費用はスクール・地域差が大きく、公的統計ではなく各社公表額の目安です(出典:acpa-main等)。訪問介護(利用者宅への一人訪問)は原則、初任者研修修了以上が必要です。施設介護(入居・通所)は無資格でも身体介護・生活援助に従事できます(出典:石川労働局)。まず施設で働きながら初任者研修を取る進み方が現実的です。

介護福祉士になるには——実務者研修修了後の実務経験と国家試験

介護福祉士は国家資格で、実務経験ルートの受験には①従業期間3年以上(1,095日以上)②従事日数540日以上③実務者研修修了、の3条件が必要です(見込み受験可、出典:社会福祉振興・試験センター)。実務者研修修了要件は平成28年度(第29回)から追加されました。合格率は年により変動し、第37回(令和7年1月)は受験者75,387人・合格者58,992人で78.3%、第38回(令和8年1月)は受験者78,469人・合格者54,987人で70.1%でした。第38回から13科目をA〜Cの3パートに分け合格パートの受験を翌年度以降免除する「パート合格」制度が始まっています(出典:厚生労働省)。

資格でどう変わるか——資格手当と任される仕事の範囲

資格を取ると資格手当がつく事業所があります。e-Statデータ(2021年)引用記事では資格手当平均額が初任者研修3,221円・実務者研修5,618円・介護福祉士9,482円・ケアマネジャー14,198円と紹介されています(出典:きらケア、二次情報のため参考値)。民間調査(レバウェル介護、2023年10〜11月)では初任者研修59.6%・実務者研修53.6%・介護福祉士17.9%が「資格手当なし」との結果もあります。資格取得で必ず手当が増えるとは言い切れず、事業所差が大きい点に注意してください。業務範囲の広がりを示す公的統計は見つかっておらず、法令上の要件以外は事業所の運用差によります。

無資格からでも始められる仕事と、資格取得のタイミングの考え方

無資格でも介護の仕事は始められます。施設サービスなら未経験・無資格でも身体介護・生活援助に従事できますが、訪問介護は原則初任者研修修了以上が前提です(出典:石川労働局)。施設で働きながら初任者研修、実務者研修、介護福祉士へ段階的に進む人も多くいます。2021年度介護報酬改定では、医療・福祉の資格を持たない職員に「認知症介護基礎研修」の受講が義務化され、2024年4月以降完全義務化されています。新規採用者は入職後1年以内の受講が必要で、初任者研修等の保有者は免除されます(出典:厚労省資料に基づく解説記事)。実務者研修は通信講座対応のスクールもあり、働きながら受講できるかも比較の基準になります。介護職の探し方はこの記事でも整理しています。

よくある質問

介護職の資格は最初に何を取ればいいですか?

多くの場合、介護職員初任者研修(130時間・10科目)が最初の入口です。訪問介護にも対応でき、無資格より選べる求人の幅が広がります(出典:大阪府)。

介護福祉士の合格率はどれくらいですか?

直近の第38回試験(令和8年1月25日実施)の合格率は70.1%(受験者78,469人・合格者54,987人)でした。前回の第37回は78.3%で、合格率は年により変動します(出典:厚生労働省)。

無資格でも介護の仕事はできますか?

施設サービスであれば無資格・未経験でも身体介護・生活援助に従事できます。ただし訪問介護は原則、初任者研修修了以上の資格が必要です(出典:石川労働局)。

次の一手

介護の資格は最初から全部そろえてから働き始める必要はありません。無資格または初任者研修だけで現場に入り、働きながら段階的に資格を重ねる人が多くいます。今日決めるのは「始めるかどうか」ではなく「いつまでに情報を集め終えるか」だけで十分です。

まずは介護の求人を探してみるか、実務者研修は働きながら通信講座で取得するか、気になる方から比較してみてください。訪問介護と施設介護どちらを軸にするかは介護職への転職の記事、家族の施設探しは介護施設探しのハブページもご覧ください。

参考資料

  • 大阪府 https://www.pref.osaka.lg.jp/o090040/houjin/youseikennsyuu/syoninn.html
  • 介護労働安定センター https://www.kaigo-center.or.jp/jigyo/shikaku/kaihatsu/
  • 石川労働局 https://jsite.mhlw.go.jp/ishikawa-roudoukyoku/content/contents/001790771.pdf
  • 社会福祉振興・試験センター https://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/k_08.html
  • 厚生労働省 第37回合格発表 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54923.html
  • 厚生労働省 第38回合格発表 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_71070.html
  • きらケア https://job.kiracare.jp/note/article/53111/
  • 厚生労働省 介護従事者処遇状況等調査 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/24/index.html
  • スクール価格情報 https://www.acpa-main.org/kakaku.html / https://www.acpa-main.org/jitsumusha/kakaku.html / https://kaigojob-academy.com/column/shoninsha/kikan_ryokin/
  • 認知症介護基礎研修の解説 https://job-medley.com/tips/detail/24988/

資格手当の金額や合格率は年度・調査によって変わります。この記事は2026年7月時点の情報に基づきます。受講・受験を進める際は、厚生労働省・各試験実施団体・受講予定スクールの公式サイトで最新情報を確認してください。