介護職の人間関係・職場が合わないと感じたら—転職を考えるサインと退職前に確認すること

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「異動願いを出しても何も変わらない」「この上司・このチームでは、この先も同じことの繰り返しかもしれない」——介護の仕事自体は続けたいのに、今の職場の人間関係や施設の方針にすり減っている、という感覚を抱えたまま出勤している方は少なくありません。介護関係職種の有効求人倍率は3.97倍(令和7年3月時点、全職業計平均1.16倍)と、「辞めても次が見つからない」という不安自体は薄い状況です。この記事では、介護職の離職理由で長年上位に挙がる「人間関係」の実態と、我慢すべきか転職すべきかを見極めるサイン、退職前に確認しておくべきことを整理します。

この記事の結論

人間関係は介護職の離職理由で長年上位に挙がる要因です。一時的な軋轢か慢性的な限界かを見極め、退職前に求人票と職場見学で条件を確認してから判断するのが安全です。

  • 令和5年度の介護労働実態調査では、離職理由の最多は「職場の人間関係に問題があったため」34.3%でした(年度により数値差があり、二次引用にとどまる点に注意)
  • 介護関係職種の有効求人倍率は3.97倍(令和7年3月時点)で、転職先自体は見つかりやすい時期です
  • 今日やることは、いまの求人票の見なし残業表記と夜勤回数を確認することだけです

今の職場を離れるかどうかを決める前に、資格を増やして選べる職場の幅を広げておくという選択肢もあります。実務者研修を修了しておけば、次の職場選びの条件交渉にも使えます。ユースタイルカレッジで実務者研修の内容と費用を確認する

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介護職の離職理由トップは「職場の人間関係」

結論から言うと、介護の仕事を辞めた人が挙げる理由として、複数年度にわたり「職場の人間関係」が上位に挙がり続けています。介護労働安定センターの令和5年度介護労働実態調査(労働者調査)では、離職者が退職理由に挙げた項目のうち最多は「職場の人間関係に問題があったため」34.3%でした。年度によって27.5%・24.7%という表記も見られ、一次資料での確定はできていません(本記事も二次情報として扱います)。数値の大小そのものより、「他に良い仕事・職場があった」「事業所の理念や運営への不満」「収入の少なさ」と並んで、人間関係が繰り返し上位に挙がり続けているという傾向を重視してください。事業所側もこの傾向を認識しており、令和6年度調査(事業所調査)を紹介する複数の記事によると、定着・離職防止策として「人間関係が良好な職場づくり」が上位に挙げられています(二次引用)。事業所の多くが対策をしているからといって、あなたの職場が同じとは限りません。だからこそ求人票の外側にある実態を自分で確認する必要があります。

我慢すべきか転職すべきか、判断のサイン

結論として、軋轢が特定の上司や配置替えで解消できる一時的なものか、施設全体の方針や複数人との関係にわたる慢性的なものかで対応は変わります。異動や配置替えの相談をまだ試していない段階なら、まずはそちらを先に検討する余地があります。一方で、体調や睡眠に影響が出ている、話しても改善の見込みがないと感じる場合は、我慢を続けるより次を確かめる段階に入っていると考えてよいでしょう。介護労働安定センターの調査(2021年10月〜2022年9月)では、離職した介護職員の勤続年数は1年未満34.9%、1〜3年未満26.4%で、3年未満で離職する人が合わせて6割を超え、在籍が短いことを理由に「自分の我慢が足りない」と感じる必要はありません。ただし有効求人倍率が高く転職先が見つかりやすい業界だからこそ「同じ理由で転職を繰り返す」ことへの注意も業界メディアは呼びかけており、在職中に先の目処をつけてから退職するのが一般的に勧められる進め方です。ヒューマンライフケアのような介護専門の求人紹介サービスで、いまの条件と比べられる求人がどれだけあるか眺めてみるだけでも判断材料が一つ増えます。いじめや嫌がらせに近いと感じる深刻なケースは、この記事で原因や誰が悪いかを判断することはできません。総合労働相談コーナーなど公的な相談窓口への相談を検討してください。

転職前に確認しておく3つのこと

結論として、退職を決める前に「求人票の見なし残業表記」「夜勤回数」「職場見学での人員配置」の3点は必ず確認してください。第一に求人票の給与欄です。基本給と「見なし残業(固定残業)手当」が分けて記載されているかを確認しないと、残業代込みの表記を基本給と誤解し、実際の手取りが想定より少なくなる場合があります(出典:マイナビ介護職ほか複数の求人媒体解説)。第二に夜勤の有無と回数です。二交代制の場合、1回の勤務が16時間程度になるという解説もあり、頻度や体制は施設ごとの差が大きいため具体的に確認しておくと後から驚くことが減ります。第三に職場見学での人員配置の確認です。常勤・夜勤の職員数に対して利用者数がどの程度か(人員体制の余裕度)を見学時に質問することが、複数の業界メディアで推奨されています。良い職場を見分ける目安として、常に求人を出し続けていない(=定着している)、職員同士のコミュニケーションが良好、といった項目も業界メディアが共通して挙げていますが、事業所ごとの差が大きく公的統計での裏付けは取れていないため、あくまで確認すべきチェック項目として使ってください。

資格・実務者研修という選択肢

結論として、今の職場に残るにせよ転職するにせよ、資格を一段階進めておくことは選べる職場の幅を広げます。介護職員初任者研修の次の段階にあたる実務者研修を修了していれば、任される業務の範囲が広がり、資格手当の対象にもなりやすくなります。給与や資格手当の仕組みは介護職の給料・資格とキャリアアップの記事で整理していますので、あわせて確認してみてください。人間関係を理由に職場を離れる場合でも、資格を先に固めておくことで次の職場選びの条件交渉がしやすくなります。

よくある質問

介護の仕事を辞めたいと思うのは甘えですか?

甘えではありません。介護労働安定センターの令和5年度調査では、退職理由で最も多かったのは「職場の人間関係」で、多くの人が同じ理由で決断しています。

上司や同僚との人間関係が原因で辞めるのは転職で不利になりますか?

理由そのものが不利になるわけではありませんが、業界メディアは同じ理由(人間関係)で転職を繰り返すことへの注意を呼びかけています。有効求人倍率は3.97倍と高く転職先は見つかりやすいため、退職前に次の職場の条件を確認しておくと安心です。

パワハラだと感じた場合はどこに相談すればいいですか?

職場内の相談窓口に加え、総合労働相談コーナーなど公的な相談窓口があります。深刻なケースの原因や責任の所在をこの記事で判断することはできないため、感じ方が強い場合は早めに公的窓口へ相談することをおすすめします。

次の一手

人間関係の悩みがすべて解消するまで待ってから動く必要はありません。人間関係は介護職の離職理由で長年上位に挙がる要因であり、あなただけが特別に我慢が足りないわけではありません。今日決めるのは辞めるかどうかではなく、「いつまでに求人票の見なし残業表記と夜勤回数を確認するか」だけで十分です。

資格を増やして選べる職場の幅を広げておきたい方は、ユースタイルカレッジで実務者研修の内容と費用を確認してみてください。介護業界そのものへの転職に不安がある方、あるいは異業種から介護を考えている知人がいる方は介護職への転職は未経験でも大丈夫かの記事もあわせてご覧ください。ご家族の介護施設探しを考えている方は介護施設探しのハブページもご覧ください。

参考資料

  • 公益財団法人 介護労働安定センター 令和5年度介護労働実態調査を報じたシルバー新報 https://silver-news.com/blog/detail/2282
  • 同調査を報じたDoctor Mate https://doctormate.co.jp/blog/newscolumn240925-2
  • 介護労働安定センター 令和6年度介護労働実態調査(事業所調査)プレスリリースPDF https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/R6_jittai_chousa_press.pdf
  • 離職理由・離職率・勤続年数の解説(きらケア) https://job.kiracare.jp/note/article/12130/
  • 介護労働安定センター 調査ポータル https://www.kaigo-center.or.jp/report/jittai/
  • 介護関係職種の有効求人倍率に関する解説(Office Heart Rock) https://heartrock-noma.com/contents_2314.html
  • 求人票の見なし残業に関する解説(マイナビ介護職) https://kaigoshoku.mynavi.jp/support/knowhow/kyujinhyo.html
  • 求人票の確認ポイント(きらケア) https://job.kiracare.jp/note/article/7131/
  • 求人票の確認ポイント(介護のお仕事研究所) https://fukushi-job.jp/lab/archives/9712
  • 職場見学の確認事項(ジョブソエル) https://jobsoel.com/article/20250815
  • 職場見学の確認事項(介護ピース) https://peace-kaigo.com/blog/2025/06/30/20250630/
  • 安易な転職への注意喚起(マイナビ介護職) https://kaigoshoku.mynavi.jp/support/column/post_164/
  • 厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」(年間休日の参考値)

離職理由・離職率などの数値は年度・調査対象によって差があり、本記事で扱う一部の数値は二次引用にとどまり一次資料での確認ができていません。この記事は2026年7月時点の公表資料に基づきます。転職・退職を進める際は、介護労働安定センター・厚生労働省・各事業所の公式情報や、深刻なケースでは公的な労働相談窓口で最新の内容を確認してください。